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スレッドNo.2106

5月2日から4日までのご投稿分の感想と評です 夏生

5月2日から5月4日までのご投稿分の感想と評


「道標」 夏風さん

夏風さん、はじめまして!
大変お待たせして、失礼いたしました。
初めての方は感想のみとさせていただきます。ご了承ください。
僭越ながら御作「道標」の感想を送らせていただきます。

この「道標」とは何か。誰か。あるいは…と想像を巡らせながら
読みました。
<凛とした芯をふわりとした衣で覆い
<小首を少しだけ傾げて

という表現から小鳥のような可愛らしい存在に思え、
トコトコと歩く様子を想像しました。
しかし、主人公がわざわざ会いに行きたくなるような存在だとしたら
小鳥ではないかもしれない。
想像が想像を呼ぶ面白さのある一篇でした。


「木曜日の魚屋さん」 紫陽花さん

紫陽花さん、大変お待たせして失礼いたしました。
今回もご投稿くださりありがとうございます。
僭越ながら御作「木曜日の魚屋さん」の評を送らせていただきます。

毎週木曜日に来る魚屋さん。どんなときも必ず来る魚屋さんが
ある時から来なくなってしまう。
魚屋さんは高齢の方だとわかっているから、寂しさとかなしさが
余韻として残ります。
何気ないこと、日常の一部は自分の中の一部のような
いつまでもありつづけると、疑いもなく思えることは幸せなことで。
それに気づくのは、失ってからという切なさ。
魚屋さんの存在が、詩の主人公の中でいつまでもあたたかくやさしく
ありつづけることも感じられてよかったです。
懐かしさと切なさを感じながら、あたたかな気持ちにさせてくれる一篇でした。
御作佳作とさせていただきます。

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