かへる 妻咲邦香
あめ
雨
わたしのこころの
だいじなところに
あめがふる
あめ
雨
わたしのこころを
ぐっしょりぬらして
あめがふる
あめ
雨
かへるがないたら
わたしもなくから
あめよふれ
あめ
雨
だいじなところを
ぬらしてこれから
どこへいこう
目のみえぬ夜もあったよ
ときには片足もがれたよ
それでも生きよと声にしたがう
晴れたとてわたしらにゃ
こわ〜いものしかないからさ
あめ
雨
想いをつげたら
なんにもなくなり
あめになる
あめ
雨
あめがやんだら
ひとりぼっちで
こんどこそ
雨を待つ
またあめがふる