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スレッドNo.2112

かへる  妻咲邦香

あめ

わたしのこころの
だいじなところに
あめがふる

あめ

わたしのこころを
ぐっしょりぬらして
あめがふる

あめ

かへるがないたら
わたしもなくから
あめよふれ

あめ

だいじなところを
ぬらしてこれから
どこへいこう

目のみえぬ夜もあったよ
ときには片足もがれたよ
それでも生きよと声にしたがう
晴れたとてわたしらにゃ
こわ〜いものしかないからさ

あめ

想いをつげたら
なんにもなくなり
あめになる

あめ

あめがやんだら
ひとりぼっちで
こんどこそ

雨を待つ
またあめがふる

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