逆襲 山雀詩人
朝の出かける準備を終えて
時計を見ると7時00分
あれ いつもより5分早い
そんな日がたまにある
いつもどおりに準備したのに
別に急いだわけじゃないのに
なぜか時間に余裕がある日
なぜだろう
5時に起きてから2時間くらい
ちょうどマラソンと同じくらい
それを5分も縮めたら世界記録だ
なぜできたんだろう
そんな偉業を軽々と
もしかして時間のスピードは
必ずしも一定ではないのでは
早い日 遅い日があるのでは
時計に直撃インタビュー
ねえ 君ってさ
実は一定じゃないでしょ?
楽しいとき つらいとき
毎日微妙に変わるでしょ?
もちろん時計は知らん顔
17 18 19 20
神妙に秒を進める
怪しい
逆に怪しい
先生が見てるときだけ
まじめを装う小学生みたい
目を離したらきっとサボりだすだろう
もうやってられないよ なあんて言って
見てみたいな その素顔
とかなんとか言ってたら
いつのまにか7時05分
しまった 時計の逆襲だ
あわてて家を飛び出した