「やむにやまれず」 水野 耕助
言わずにおれないことなんて
特にないかもしれないけれど
なにも書かずには
とても
生きていけないから
だから私は
書くのです
やむにやまれず
書くのです
そこに楽しさや喜びなどなく
ほんのひとときの安堵感
それだけがあって
そしてそれはすぐに消え去り
苦しくなって
また
私は書くのです
それがきっと
詩人というものです
それがまぎれもなく
私というものです
言わずにおれないことなんて
特にないかもしれないけれど
なにも書かずには
とても
生きていけないから
だから私は
書くのです
やむにやまれず
書くのです
そこに楽しさや喜びなどなく
ほんのひとときの安堵感
それだけがあって
そしてそれはすぐに消え去り
苦しくなって
また
私は書くのです
それがきっと
詩人というものです
それがまぎれもなく
私というものです