敗北と海 鯖詰缶太郎
海に
花火の色をした船を浮かべ
いってみたいな よその星
新幹線は
人の気持ちを考えない
だから
あれだけ速く走れる
ただただ
僕を
東京から引き離していく
断続して続くトンネルは
何度も
海を隠す
もったいぶっているような
知ってしまったらいけないと
警告しているような
二十代の頃
この無力感に
まだ名前はなかった
三番目の街
三番目の生活
僕はやり直せるのかな?
海に
花火の色をした船を浮かべ
いってみたいな よその星
海に
花火の色をした船を浮かべ
いってみたいな よその星
新幹線は
人の気持ちを考えない
だから
あれだけ速く走れる
ただただ
僕を
東京から引き離していく
断続して続くトンネルは
何度も
海を隠す
もったいぶっているような
知ってしまったらいけないと
警告しているような
二十代の頃
この無力感に
まだ名前はなかった
三番目の街
三番目の生活
僕はやり直せるのかな?
海に
花火の色をした船を浮かべ
いってみたいな よその星