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スレッドNo.2308

敗北と海  鯖詰缶太郎

海に
花火の色をした船を浮かべ
いってみたいな よその星

新幹線は
人の気持ちを考えない

だから
あれだけ速く走れる

ただただ
僕を
東京から引き離していく

断続して続くトンネルは
何度も
海を隠す

もったいぶっているような
知ってしまったらいけないと
警告しているような

二十代の頃
この無力感に
まだ名前はなかった

三番目の街
三番目の生活

僕はやり直せるのかな?

海に
花火の色をした船を浮かべ
いってみたいな よその星

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