無声慟哭
もしあなたが愛する人との別離に遭遇し
悲しみに打ちのめされた時
内なる世界に耳を澄ましなさい
内なる世界を全霊で感じなさい
そこではありとあらゆる詩が
そよ風に乗って宙を舞っている
自分が欲する言葉を探しなさい
内なる世界に吹く風を感じなさい
あなたはその時
微かな光の瞬きを感じるでしょう
光の射す方向に歩きなさい
それは希望そのものに他ならない
そしてあなたが光に包まれた時
あなたが頭上から光に打たれた時
あなたは言葉を見つけるでしょう
あなたは言葉を抱きしめるでしょう
あなたは見つけたのです
天から射す希望の光を
あなたは見つけたのです
言葉にならない言葉を
その時初めてあなたは
声なき慟哭を発する
言葉以前の何かを
言葉にできない大切な思いを
あなたは手にしたのです
あなたの頬を伝って
涙がすべり落ちる
あなたは床に両手をつく
感動と悲しみに同時に打たれ
あなたの身体は震えている
あなたは言う
聞け! 私の声なき慟哭を!
聞け! 私の言葉にならない詩を!
あなたはもう顔を上げていい
内なる風を感じて呼吸すればいい
そしてあなたは立ち上がり
窓の外を見てみると
もう薄明の時であることに気づく
あなたはゆっくりと呼吸を感じて
静かに寝床についた