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スレッドNo.2346

さいころの唄  鯖詰缶太郎

じつは、むかし
ぼくは海の一部だったのですが
音楽性が違う
ということで
浜辺に、ぽい、と
放り投げられてしまいました

野良のなにかになってしまったぼくは
とりあえず
体育座りして
海をながめていました

何日も
そんな感じで過ごしているぼくを見て
あなたは
かわいい
と言って家に持って帰りました

一時間、あなたはぼくの名前を
熟考し
ぼくの名前は
れのんまっかーとにー
で、これからやっていこう
という事になりました

この名前が
いいのか、わるいのか
野良なにかであるぼくには
判断しづらかったのですが
名前をつけてくれた御礼にと
あなたのために
歌をつくりました

それではお聴きください
俺、海やめたってよ

おーれ、うーみ、やめーて、あぱーと
かりーて、すんでーるーよー
るるる、れじ、うーって、おかーね
もらってーるよー
うーみ、だったこーろには
そうぞーうも、つかなーい、せいかーつ。
びーる、のむーよ、こんやー
しごーとのあとーは、びーるを、のむーよー
びーるで、うきーよの、よごーれ
おとーすよー

ねえ、起きて。
もうそろそろロスだよ。
れのんまっかーとにー。

ああ、そうか。もうそんな時間か。ずいぶん、眠ってたみたいだね。

そうね。でもなんだか楽しそうな寝顔だったな。どんな夢見てたの?

たわいない夢さ。君と出会った頃の事を思い出してたんだ。

僕は飛行機の窓から見えるロサンゼルスの灯りを眺めている。次のコンサートも満席だという話だ。
運命はいつだって理解出来ない。
それはロックスターになった今でもわからないものだ。

アイマスクをもう一度、目の位置まで下げると
さっきの夢の続きをみようと
少しだけ眠った

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