雷の降る日 凰木さな
家を出た時には
ポツポツと降っていた雨が
公園辺りまで行くと
傘に重く打ちつけてきた
レインブーツを履いてきてよかった・・・
とゆうこともなく
ブーツは早くも戦線離脱し
靴下はびしょ濡れになっているのが
足の裏から伝わってきた
道路は川の様に水が流れ
車は船の様に水しぶきを上げる
景色は雨で塗り潰され
朧げで不気味に薄明るい
すると
雷がフラッシュみたいに光かり
すぐに爆音が響いた
ちかい!
雲の上の大男が
空を割っている様だ!
大丈!
雷が落ちる確!は
宝くじが当たる確率より
低!はず
怖くない
怖く!い
○☆▷✕◇✕□△✕✕○☆⁉!!
落ちた•••
とゆうこともなく
激しく音の鳴った場所を
恐る恐る見に行ったが
何の痕跡もなかった
傘を両手で握りしめながら