詩の書き方 喜太郎
詩を考えている
ほんの些細なキッカケが
大きなうねりとなり
脳内を駆け巡る
そうなると直ぐにダイブする
自分と言う服を脱ぎ捨て
そして性別も国籍も老若男女も
ありとあらゆる可能性の中で
詩の創作者に生まれ変わる
どんな両親のもとに生まれて
どんな育ち方をして
どんな恋をしたり
どんな考えを持っているのか
エトセトラエトセトラ
影の人生が登場人物に彩りを与える
そして指先が赴くままに
フリップ入力してゆく
深く深くダイブした奥底から浮かび上がり
自分を纏う………携帯の画面には一つの詩のようなものが
今 ここにあの人は存在した
架空の世界の中かもしれないが
確実に自分の中では世界の人口に一人増えていた