ソニー・エモリー補足(不要かもしれませんが) 島 秀生
三浦さんはまあ、人気ミュージシャンと、実力はあるのに脚光を浴びない不遇のミュージシャン(日本には結構いる。日本に限らずかもしれないが)との待遇差・生活差・悲哀を中心にテーマに描かれていて、
一つの事例としてソニー・エモリーが上がっていますが、
いちおうソニー・エモリーの名誉のために補足しますと(別に非難するために、例に挙げてるわけじゃないけどね)、ソニー・エモリーは、元・アース・ウィンド・アンド・ファイアーのメンバー(1987-1998)
エリック・クラプトンについても、スポット参加ではなく、クラプトンのレギュラードラマーで、一緒の活動歴が長いから来てるようです。
クラプトンが使うもう一人のドラマーはスティーブ・ガッドだし、ドリカム公演のツインドラマーの相手は板東慧(T-SQUARE)なので、それぞれに彼らと比肩してるという評価のようです。
ちなみに2001年のリー・リトナーのオールスターセッションのアルバムでは、主たるメンバーがジャケットのオモテに名前が並んでる中、ソニー・エモリーはオモテに名前を書いてもらっていません。2001年段階では、そう評価が高くなかったのでは?と思われます。
あとこれは個人的見解ですが、古くはグレイト・ジャズ・トリオのトニー・ウイリアムズがそうで、ロック出身のドラマーですが、ジャズ系ミュージシャンの中にも、バリバリJAZZ出身じゃないドラマーを好む人が中にいるようです。私には到底わかりませんが、センスの違い? みたいなものを感じるところがあって、そっちの方が自分には合うと考える人がいるようです。
もう一つ個人的見解をいうと、私のソニー・エモリー感は、メリハリのいい演奏をする人、欲しい時に欲しい音をくれる人、という印象。三浦さんが言われるようにドラムセットの高級チョイスをしてるから音出しがいい、ということかもしれませんが。