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スレッドNo.2627

評ですね。8月4日〜7日ご投稿分  雨音



「百日紅」上田一眞さん
上田さん、お待たせしました。こんにちは。今日も暑いですね。
百日紅って子どもの頃、あのつるつるさが不思議でなりませんでした。
そして大人になってからは鮮やかなピンクの花が好きになりました。
タイトルを見て、そんなことを頭に浮かべながら拝見したのですが、
とても素敵ですね。いいなあって思いました。
揚羽蝶、せみ、あり、そして、命があり自分の目線があります。
特に、蟻の列の登場がすごくよかったと思います。光景がすごくリアルになり
まとまっていきました。四連に続くのもいいですよね。
ここまで読んで、百日紅ってよくお寺さんにあるんだよなあっと思い出しました。
命の循環という意味で、そのように繋がって行くことがより深まる気がします。
さて、一つだけ。
最終連なのですが、



いよいよ夏本番

命燃え尽きるこの季節

記憶の彼方に夏休みがある…

ここだけ少し他の部分から浮き上がってしまっているのがちょっと残念です。
どうするのがいいんだろうと色々考えてみたんですが、例えば、

夏が濃密になっていく
命燃え尽きるこの季節
夏休みは 記憶の彼方に

これ結構無理やり作りましたが、落ち着いた感じの連にできたらいいかなと思います。
夏休み以外の言葉で、ノスタルジーを加えられたらいいですね。
佳作一歩手前です。

「小夜曲 日光月光」U.さん
U.さんこんにちは。お待たせしました。こちらは雨上がりです。
作品拝見いたします。
まず、タイトルいいですね.小夜曲って素敵な言葉よね。セレナーデですよね。
本来なら夕べに恋人の窓の下で歌う、そんな曲です。
というわけで、今、シューベルトのセレナーデを聴きながら、書いています。
早速ですが、佳作です。
とてもよく書けていますね。
いつもと一味違うなあと新鮮さも感じました。
リズムもいいし、タイトルともぴったりです。
直すところはないので、一番お気に入りの連をあげてみようと思いましたが、
切り取れなかったんです。だってメロディのように流れてひとつに完成していたから。

「私一つ」晶子さん
晶子さん、こんにちは。お待たせしました。
これもまた素敵なタイトルですね。とてもバランスが良くて、全体が調和していました。
私一つで届けたい思い、ですね。
全体的に本当にバランスの良い作品です。二つだけ、アドバイスさせてください。
一つ目、これは三連仕立てにしてはどうでしょうか?
ただ私は私一つの大きさで、から二連にします。
そうすることで、そこからも小さく曲線を描いて、三連に繋がるように感じます。
二つ目、出来ない、が何度か出てきます。一つの連に一つづつという感じの方が
いいかしらと感じました。
空ほど圧倒的になることも、までで、出来ないはなくても伝わります。
これは声に出して読んでくださるとなるほどと思っていただけると
思います。声に出しながら、足し引きをしてみてくださいね。

「お月様」ふわり座さん
ふわり座さん、お待たせしました。夏バテしてませんか?
よくなりましたね。私のお願いした課題に挑戦してくださってるのが
すごく伝わってきました。真摯な姿勢に頭が下がります。
というわけで、私もそれに応えるため、細かくみていきたいと思います。
・二連目 「お月様」なくてもいいかなと思います
 これはタイトルなので、最後に使ってあるお月様まで残すといいかなと。
・三連以降 月=君に統一しましょうか。五連からの君はお月様を投影した
 誰かかもしれませんね。でもあえて混ぜていくことで、いいと思います。
・四連目、少し月が多いので、減らそうと思って考えました。
 やっぱり月は光ってる、のところはなくてもいいかな?ご一考を。
・五連目、
 もしもあるなら僕は君から目をそらさずに
 暖かく見つめ続けるよ
 ですが、ここが少し表現が重なっていますので、引き算していいと思います。
 例えば、もしもあるなら僕は君をじっと/暖かく見つめ続けるよ、でもいいし
 もしもあるなら僕は君から目をそらさずに/温もりを送るよ、とか
 その後に、暖かく感じるように、というのが出てくるので、そこともバランスを
 とってください。
・最後にshiningmoonなのだけど、使うならshining moonと2ワードですね。
細かく色々書きましたが、是非是非推敲を続けてください。一つの作品を育てる、
そんな気持ちで、推敲を続けて欲しいです。
期待を込めて、佳作一歩手前です。ふわり座さん応援してます。

「キミは透明に」江里川丘砥さん
江里川さん、こんにちは。お待たせしました。暑いですね。
透明なキミ、どんなふうに江里川さんが描き出すのかなと楽しみに拝見しました。
こちらの作品は、後半にいくに従ってまさに透明感が増していきますね。
前半がもしかして、江里川さんも試行錯誤されたのかな?なんて少し思ったんですが
どうだったんでしょうか?
時間をかけて、じっくりと推敲してみると前半の流れが良くなるかなと思います。
それと、三連なのですが、


ぼくがキミを

星のように崇めて

決して触れることのできない場所に

留めておきたいように

この中に、高さが表れているといいなと感じています。
見上げる感じ、高いところで瞬いている感じ、そんなことが
伝わってくると素敵です。ご一考ください。
全体としてテーマやストーリーはとても評価の高いものでした。
ここに少し流れの良さが加わるともっと良くなるので、時間をおいて、
手を入れてみてくださいね。佳作二歩手前です。

「自転車」まるまるさん
まるまるさん、こんにちは。お待たせしました。涼風が待ち遠しい午後です。
とても素敵な作品、佳作です。佳作プラスかな。
この作品は、まずストーリーが良いのはいうまでもありませんが、
切り取り方がとってもいいですね。素敵素敵!!!と善行を讃えるものでもなく、
一日一善を推進するものでもなく、もっともっとさりげなく、普通にやってもいいのに
普通にはやらないこと、そんななんとも言えない匙加減が、言葉のリズムに
組み込まれて絶妙なバランスに引き込まれました。
自転車起こすなんて考えたことなかった私はちょっと反省しています。

「太古の車窓」小林大鬼さん
小林さん、こんにちは。お待たせしました。今回のオオトリは小林さんです。
この作品、六行、三連、とても短い、規定(五行以上)ギリギリです。
しかも、このmydearきっての、短い詩に厳しい私のところに投稿してきたのは
大変勇気ある行動です。(知らなかったかもしれませんね。自分で言うのもどうかと思う)
ここまで読んだら、もう褒められる気はしないと思います。でも、
この作品はとても良いです。佳作。
もしかしたら、これだけ短い詩に歌作を出したのは、これが初めてかもしれません。
っていうか、多分そうだと思う。数々の勇者がこれまで挑戦してきたと思うけど、
手放しに「イイ」と思ったのはこれが初めてのような気がします。
(すみません、記憶が曖昧なので、もしかしたらいたかもしれないけどね)
それくらいレアなんですよって言いたかったの。
この作品の良さは、なんといっても、恐竜ですね。この六行の中に、とても広い広い
景色が見えました。それが惹かれた理由です。

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大変遅くなって失礼しました。
あんなことやこんなことで、バタバタしておりました。

終わりに。みなさん夏風邪を引いたりしていませんか?
冷房ないと耐えられない暑さだけど、冷房負けしちゃいそうですよね。
どうぞ、たまには温かい飲み物でも召し上がってくださいね。

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