証 ベル
生き残る者は現実を知るだろう
若くして生き絶えた者は
夢を描きながら
そこに叶う未来があったはずと
散ってゆくだろう
水虎よ
君はいつからここにいた
水虎よ
何故瞳をそらす
こんな未来を夢見たはずじゃないだろう
水虎よ
君が好きだから夏を待ちきれない
また逢えると信じて
未来は塗り替えられていく
そこには僕が生まれ育った街の面影さえもない
でも、思う
やっと、思う
それでいいんだ
生まれたことさえ
忘れ去られる日が来るのだから
でもそれは命を繋いだ証
祈りを続けた証
ほうら、今年も夏が来るだろ
みんなが待っているだろ
さぁ、泳げ