振り子 喜太郎
朝起きても いつもの朝と分かると
あくびとため息が混じる
夜になれば不安を抱えて 眠れぬ夜
暗い天井を眺めれば 意味を持たない涙が頬を伝う
振り子のように同じ所を行ったり来たり
何のために生きているの?誰かのため?
生きる意味を考えるふりだけしても
生きることに意味を持たせたいだけ
どれだけ汗を流せば認めてもらえる?
どれだけ涙を流せば許してもらえる?
生きてていの?無意味じゃないの?
流れに身を任せるわけでなく ただ流れを見つめてる
その流れに身を投じたくても不安しかなく足が出ない
普通になれない普通が怖い
昨日に後悔して 明日に不安を抱いて
また今日を見失う毎日
答えは無いのか あちこちと手の届く範囲で探すふり
答えはあるのさ あちこちに足元にも転がってるのに
見て見ぬ振りの面倒臭がり 手渡して欲しいだけ
もう気づけよ もう気づかないと
明日と言う確証は何も無いのだから
今を惰性だろうが何だろうが生きてる事に気づけよ
気づけば振り子の糸は切れて転がり前へ進むさ