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スレッドNo.2859

純粋惑星の放浪  おこぜ

心なく
ふらつく酉の
ひと心地
いざ来る夜も
知らないで
満ちた影へと
駆けてゆく
無邪気な緋い
夕空の
暗い彼方の
隠し子は
月夜の無知に
擁かれて
鋭い知恵を
ひた隠す
明るい夜の
宵の口
帰る記憶の
寄るべなく
ただ呟ける

去り際の
逢いの約束
夕ほどに
またも有らんと
こんな小夜なら

哀の手が別れにそっと挽歌を添える。
惜しみのない別れは出会いを完成させる。
さぁ、もう一度。
繰り返す別れが出会いを用意する。
さぁ、もう一度。さぁ、もう一度。
しかし、繰り返す出会いは別れを愛撫しない。
憂鬱の冷たさこそが、別れを静かに弔う。

編集・削除(編集済: 2023年10月10日 20:25)

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