帽子屋と喧嘩した三月うさぎは 紫陽花
この間まで
そう あのテーブルを囲んで
帽子屋達とお茶会をしていた
三月うさぎは
お茶の味も分からないのに
確かお茶の味のことで
帽子屋と喧嘩した
もう君とはお茶会をしないと
宣言して本の中から
文字通り ぴょんと飛び出した
怒っているんだけど
だんだん悲しくなって
涙がぽろぽろこぼれそうで
慌てて三月うさぎは
空を見上げた
そこにはなんと大きなお月様
三月うさぎは
ぴょんぴょん跳んで行く
涙がこぼれないように
ぴょんぴょんぴょんぴょん
そしたらだんだん
楽しくなって
ぴょんぴょんぴょんぴょん
そうしてどんどん
夢中になって
遂にお月様にぴょんと到着
こんなことってあるんだね
お月様にはやっぱり
うさぎが住んでいて
三月うさぎを出迎えた
やあいらっしゃい
星のフレーバーの
お茶はいかが?
月の金の光に照らされて
カップの中で星が光る
三月うさぎが踊る
カップを持って踊る
ぴょんぴょんきらきら
ぴょんぴょんきらきら
そのうちやっぱり
帽子屋を思い出して
三月うさぎは
月から帽子屋に
お茶会の招待状を出す
帽子屋へ
満月で三月うさぎが
待っている
ピンクのお茶が
いい香り
三月うさぎより
たまに三月うさぎは
人間にも招待状を
送ることがあるらしいので
皆様 お楽しみに