ハロウィン 大杉 司
今夜街の方では
仮装したり
飲み食いしたり
いろいろと賑わっている
止まない歓声や
続いていく列など
皆我を忘れている
それはまるで
取り憑かれた廃人のようだ
この日ぐらい
羽目を外しても良いだろう
馬鹿騒ぎしても良いだろう
そう聞こえてくる
悩み事やストレス
全てを消す為には
このような行いは必須で
無くてはならない存在だ
空っぽにして
馬鹿騒ぎしながら楽しむ
それで良い
何もかも忘れてしまえ
しかしながら
楽しい日は早く過ぎるもの
明日になればまた
皆廃人に戻る
それまで何も考えるな
今が楽しいならそれで良い
明日のことは
明日考えれば良いのだ