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スレッドNo.2970

10/24〜10/26までにご投稿分の評と感想です。  井嶋りゅう



10/24〜10/26までにご投稿分の評と感想です。
ご投稿された詩は、一生懸命書かれた詩ですので私も一生懸命読ませていただいておりますが、上手に意味を読み取れなかったり疑問を書いたり頓珍漢な感想になったりする場合もございます。申し訳ございませんがそのように感じた場合には深く心に留めず、そんな読み方もあるのだとスルーしていただけると助かります。どうぞ宜しくお願いいたします。


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「やさしいね」喜太郎さん

喜太郎さんこんばんは。
なんとも可愛らしい詩だと思いました。しろはやさしさなんですね。清廉や潔癖のイメージがありましたが、やさしさともとれるのだなあ、と思いました。全文ひらがなというのは、柔らかさのイメージもあるのかも知れませんが、もしかしたらお子さんに向けて書かれたものかしら?とも思いました。この詩のすごく良かったところは、「まえをすすむひとは〜すこしわけてあげて」の2行でした。ほんの少しのやさしさで、最後は、白ではなく透明になって輝くという発想、まさに「やさしいね」という感想がほろりと出てくるような終わりになっていました。素敵な詩でしたね。佳作一歩前といたします。


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「言葉」エイジさん

エイジさんこんばんは。
とっても良い詩でしたね。佳作です。ラスト1行にあるように、過去、現在、未来のエイジさんの想いがふんだんに入っていて、読み応えもあって、実に良かったです。評者というのは皆んなそれぞれ違う感性で詩を読んでいます。エイジさんはそこのところをきちんと理解されているかたのようにずっと思っていますが、今回の詩はきっとそれぞれの評者さんの胸に響く詩行があるに違いないと、私は勝手に想像してしまいました。私が特に良いと思ったのは、成功体験が入っているところでしょうか。こういう具体的な事例を読むと、読み手はついつい自分の幼少期のことを思い出して、そういえば私も、なんて想いを馳せたりしますね。とっても良いですね。そして、一連目、二連目が少し気持ちが落ちているからこその、ラストまで駆け抜ける思い出が胸に迫りました。一連目の「言葉は波より多い」ここは絶品の詩行でした。良かったです。


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「月旅行」久遠恭子さん

久遠恭子さんこんばんは。
月旅行、いいですねぇ。私も行ってみたいなと思います。月からみたら地球に居るときの人間の悩みなんてちっぽけだと、どこかで聞いたことありますが、本当なのかな、と思います。無重力。それは地球にいる限り感じたことのない感覚なのでしょうから、試してみたいですね。この詩は、そういう私と似たような憧れから書かれた詩でしょうかね。見聞きした情報から書かれたものでしょうか。この詩は居場所が壮大で、もし本当に月に行かれたのだとしたら、月メインに書かれたほうがいいかな、と思いますし、想像でしたら、地球メインに書かれたほうが良いような気がしました。もったいないのでここで私の提案なのですが、後半に地球のことが書かれてあるんですが、こちらを下地にして、ふっと月へ想いを巡らす(月旅行したらこんな感じ?)みたいな構成で書かれたら地球も月も映えるのかな、などと想像しました。もし宜しかったらご一考ください。佳作一歩前といたします。久しぶりのご投稿ありがとうございました。


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「大人」えんじぇるさん

えんじぇるさんこんばんは。
この詩は、基本「ですます調」なので、最終連も語尾は合わせてあげたいですね。

それは伝統に学びます
それが一つの鍵になります

ここの2箇所です。他は、ですますでないところも、流れとして違和感は感じませんでした。
さて、この詩。とても面白いですね。
したごころ、うわべごころ、なかごころ、しのびごころ、おおやけごころ、はじごころ、しもべごころ、孫心(ここだけ漢字なのは何かの意思がおありだったでしょうか?)。
人の行動の裏には何かしらの感情が存在していて、それを計算やエゴなどというよりは、こころとしたほうがすっきりするのかも知れないと、今回この詩を読んで感じました。これから私もそのように脳内で変換していきたいと思いました。人をよく観察している、なかなか優れた詩だと思います。作中にこんなにこころの名前が出てくるのに、タイトルは「大人」であるところにも、ある種の皮肉が入っているような気がして頷きました。読み応えもあって面白かったです。佳作といたします。


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「粘土細工」妻咲邦香さん

妻咲邦香さんこんばんは。
とっても良い詩でした。佳作ですね。具体と抽象がバランスよく混ざり合っていて、それに対する気持ちも丁度良く描かれていました。2行目の「ちょっとだけだと思った」と後半の「ちょっとだけではなくなった」までの間の表現や比喩がとても良くて、空間や余白が上手に表現されているので、比較的短い詩なのですが、内容は胸の奥をちくりとさせる繊細なもので、ラストの3行もとても良かったです。まだ乾いていない粘土という比喩が、この詩をとても押しているように感じました。絶妙なバランスがすごく良かったです。


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「寂しい夜に」紫陽花さん

紫陽花さんこんばんは。
魚が釣れるように、星が釣れる、というのは、紫陽花さんらしい発想で、夢がありますね。星はチョコレートクッキーがお好きなんですね。この詩は、何となくですが、机の上で釣り糸を垂らしているようなイメージを持ちました。この星は金平糖のイメージがあって、そこからの発想のようにも感じましたが違うかもしれません。星が何かを喋っているところが良いですね。ただ、すこーし、何かが足りない、と感じてしまいました。そこで私の提案なのですが、この詩、紫陽花さんの発想を生かして、もう星と会話してしまう、というのはいかがでしょうか。誰も星語は知りませんので、突拍子もない会話を朝まで楽しんでしまう、という手もありかな、と思いました。紫陽花さんの発想で何倍も楽しくなる詩だと思いましたので、もったいないなと感じました。宜しかったらご一考ください。佳作半歩前でした。


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「シャボン玉」朝霧綾めさん

朝霧綾めさんこんばんは。
実はわたし、お正月にシャボン玉をしたんです。百均で買った、子どもの頃よくやったシャボン玉です。やってみて、ああシャボン玉好きだったなあ、と思い出しました。この少女のように、割れたらやっぱり寂しいんですよね。だからまたもう一回、またもう一回と、割れる前に何度もふくらませてしまう。最終連の「この世界の虹色が/少しでもふえるように」この2行が絶品でした。素敵でした。「あお/むらさき/きいろ/みどり」ここもリズムが良く、色合いもリアルで良かったです。ただ、この詩は、このままでもいいような、もう少し風景があってもいいような、そんな微妙な感じを受けましたので、今回は佳作一歩前といたします。


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以上7作品のご投稿でした。
どうもありがとうございました。

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