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スレッドNo.3020

詩(うた)を歌う  エイジ

僕は詩(うた)を歌う
忘れかけていたあの詩を
苦しみの中から出てきた
希望の詩を

真昼の月がまだ見えている間に
空に向かって詩を歌う
ありったけの力を振り絞って

詩は目には見えないけれど
この想念は届くはず
幼い頃亡くした父のもとに
僕はまだここにいるよと
生きる徴を見せるために
僕は詩を歌う

あれはいつかの日
父と一緒に田舎に帰って
父の会社で働く僕を
夢見ていたっけ
そんな日は来やしなかった
来なかったあの日を
僕の手元に渡してくれ

ああ、詩はこんなにも力強く
七色を放って
父の下へと届くだろう

僕は詩を歌う
思い出のあの日や
夢みたあの日への
想いを託して

僕は今日も詩を歌い続ける
空に向かって
ありったけの力で

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