ダム湖に映る里山霜月の半ばを過ぎても紅葉にはまだ早すぎた宿を出たものの寄る店もない吹き荒ぶ風にムーミンの夢は崩れて亀の形に姿を変えるだんだんと暮れかかる上総亀山私は元来た道を戻りながら静かすぎる秋の夜を味わうのだった