上総亀山駅
久留里線の終点は無人駅だった
客は降りても駅員は降りず
汽笛を鳴らして
ディーゼル列車は引き返す
日に焼けて褪せたままの観光案内板
シャッターを閉ざし
看板の字も消えた店の跡が
点々と続き錆びれてゆく
終点で声をかけられ出会った人と
一緒に話して歩いていたら
道に迷って後戻り
遠くで響く列車の音
突然に銃声が響く
ここは猪も熊も鹿も出る
温泉とホテルは知らないと
地元の人は畑を覆う電気柵を指差しながら
先の見えない里山とダム湖の道を
ぶっきらぼうに伝えるのだった
久留里線の終点は無人駅だった
客は降りても駅員は降りず
汽笛を鳴らして
ディーゼル列車は引き返す
日に焼けて褪せたままの観光案内板
シャッターを閉ざし
看板の字も消えた店の跡が
点々と続き錆びれてゆく
終点で声をかけられ出会った人と
一緒に話して歩いていたら
道に迷って後戻り
遠くで響く列車の音
突然に銃声が響く
ここは猪も熊も鹿も出る
温泉とホテルは知らないと
地元の人は畑を覆う電気柵を指差しながら
先の見えない里山とダム湖の道を
ぶっきらぼうに伝えるのだった