君にはじめて手紙をかくよ ベル
雨がきらきら降りしきるなか
僕らは夏のど真ん中にいた
釣り糸を垂らした麦わら帽子
釣る気満々で顔を見合わせる
今日のポイントはどこだ
僕らがきらきら輝いて見えるのは雨のせい?
まるで夢のなか
雨に濡れてもへっちゃらさ
僕らの心は晴れ模様
自転車を走らせ
ちょっと森をくぐったところのオアシス
ここが秘密の穴場さ
今日はたくさん釣れたなヘラブナ
またなと放流する
泳いでいく魚たちは水を得た。。。
そりゃ、そうだろ
それは僕らにも似ていて
それはあの日にも似ていて
今、あの森のオアシスはあのままだろうか
ヘラブナ釣りに夢中になった季節
今、もう一度あの扉を開いたら
あの夏の不思議な雨の日に会えるのだろうか
はじめて手紙をかいている
君にはじめましてと