十二月 ベル
街は華やぐ
風は冷たくても
心は踊る
いや、冷たい風が心地いいのだ
なんとなくみんな浮き足立って
なんとなくみんなスキップしそうな勢い
手を繋ぎ体寄せ合うカップルも
見上げる先にはパパとママの愛にしっかり
守られてる幼な子も
孫へのプレゼントを探してる
田舎のじいちゃんばあちゃんも
みんなクリスマスを待ってる
ケーキの箱を開けた時のよろこび
宝石が舞い出るよう
なにかに期待して
クリスマスの魔法にかかって
よろこびの鈴が鳴る
しあわせを運ぶサンタクロース
私は帰り道を急ぐ
華やいだ街を通り過ぎて
家々の明かりがあたたかさを彩る
真上の夜空に星座たち
大きく息を吸い込む
あなたにめぐり逢えて私はうれしいとつぶやき
全速力で走る
玄関の前に立つ
ドアの向こうは笑顔の灯火
私は次の運命に立ち向かう