溶けていく 紫陽花
真夜中に窓辺に猫が待っている
私は窓を開けてその黒い体を撫でる
猫は時々ニャーと鳴き
私の顔にひんやりした息をかける
私は猫の目を見る
猫はじっと私を見ている
そのうち猫がしゃべり始める
溶けていくのよ
溶けていくのよと繰り返している
そうだ夜明けが近い
溶けていく猫もこの闇も
そのうち私も暁に溶けていく
夜なんてなかったみたいに
なにもかも溶けていく朝は
いつかきっと来る
私は私の事も忘れてしまう
そんな朝がいつか来る
だから私は今日も闇夜を
ぎゅっと抱きしめたい
真夜中に窓辺に猫が待っている
私は窓を開けてその黒い体を撫でる
猫は時々ニャーと鳴き
私の顔にひんやりした息をかける
私は猫の目を見る
猫はじっと私を見ている
そのうち猫がしゃべり始める
溶けていくのよ
溶けていくのよと繰り返している
そうだ夜明けが近い
溶けていく猫もこの闇も
そのうち私も暁に溶けていく
夜なんてなかったみたいに
なにもかも溶けていく朝は
いつかきっと来る
私は私の事も忘れてしまう
そんな朝がいつか来る
だから私は今日も闇夜を
ぎゅっと抱きしめたい