兄妹メリークリスマス ふわり座
今日はいつもより星空が綺麗な夜
特別な12月 クリスマスだ
誰もが少しだけ優しい気持ちになれる日だ
僕には恋人はいないけど可愛い妹がいる
血の繋がりはないけど大切にしなくちゃ
こうして大きなツリーを見上げていると
何事も小さいことに思える
心が洗われて胸を撫で下ろす
妹にも見せてやりたかったな
そうだ チキンとケーキとシャンパン買って帰ろう
プレゼントも買わなくっちゃな
ネックレスがいいかな ありふれてるかな
でも指輪じゃ恋人に渡すみたいで重たいしな
よし もう少しだけブラブラしていこう
イルミネーションも綺麗だし
いつまで僕はこうして一人で歩くのだろうか
なんだか急に妹が恋しくなってきた
少し早いけど帰ろう またせるのも悪いし
いつもの帰り道だけど少し違って
様々に彩られている
誰もがそれぞれの暖かさを感じて過ごしているのだろう
凍りつきそうな手を擦り早く妹の顔が見たいと
少し早足になっている 僕にも可愛い所あるんだな
ふぅ やっと家に着いた
今日も妹の明るいおかえりと いつもと変わらない
笑顔が僕を迎えてくれた
とりあえず食事の準備をしてもらい
プレゼントを渡した 妹はとても喜び
「私からもプレゼントあるよ」と少し照れながら
セーターとマフラーをくれた
「よーし 今日はとことん飲むぞ!」と気合いを
入れる僕
「しょうがないなあ付き合ってあげるよ」と
呆れる妹
そして笑い合うふたりを横目に夜は更けていく
そしてあってはならない事 妹は
「ねえ 今日は一緒に寝てもいいかな」と
真剣な様子
この日は二人にとってかけがえのない夜になった
ありがとうサンタクロース
妹よ メリークリスマス