草を喰む我は牛なり 荒木章太郎
はじめに言葉ありき
食は美しい所作で
文化的且つ芸術的に
口に運ばれていく
次第にポテトチップスのようなものが
やめられない止まらない
自動的且つ受動的に運ばれていく
食はエンターテイメントだ
動物になりたい
人間になりたい
気晴らしに草を喰む我は牛なり
自然に帰ることを自由と吐き違えて
思考を人工と物の間に詰まらせて
長い行列に並ばされて
人混みの中不平不満を反芻している
僕らはまだ死にたくはない
脇道へ逸れて
考えて食べなさい
はじめに言葉ありき
食は美しい所作で
文化的且つ芸術的に
口に運ばれていく
次第にポテトチップスのようなものが
やめられない止まらない
自動的且つ受動的に運ばれていく
食はエンターテイメントだ
動物になりたい
人間になりたい
気晴らしに草を喰む我は牛なり
自然に帰ることを自由と吐き違えて
思考を人工と物の間に詰まらせて
長い行列に並ばされて
人混みの中不平不満を反芻している
僕らはまだ死にたくはない
脇道へ逸れて
考えて食べなさい