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スレッドNo.323

ミュージシャンと詩人 喜太郎

あの頃の君は
いくら頑張っても
追いつくことさえできなくて
羨ましくて悔しかった

だけど
今目の前のステージに立つ君は
ただのミュージシャン

絞り出す歌声に
作り出された歌に
あれから君は
身体だけじゃなく
心もたくさん傷ついたことを知る
でも同じくらい
幸せもあって
君は音楽に
巡り合ったんだね

悔しいけど
気づくと僕はリズムをとり
手拍子をして
拍手をしながら
君の姿が
僅かに霞んで見えたよ

そして僕は
この素敵な
ただのミュージシャンを
道は違うけど
追いかけている

まだ少しは
走れそうな気がした

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