はじらい えんじぇる
「私、恥ずかしがる男は、嫌い。優しくなくてわがままで自己中だから」
そう言って女は恥ずかしがらない男と恥ずかしがらない女の群れを作り、光の世界で輝き続ける。
楽しい楽しい、こんな素敵な時間が永遠に続くんだわ。
高級バッグにルイヴィトン、エルメスのバッグに鰐皮のパンツ。
完璧過ぎる人生に、翳りは見えず、常に完全無敵で彼女はいつも最高にクールで、サイコーだった。
スカイハイ。彼女の心は永遠にいつまでも空を飛び続け、永遠に最高であり続けるだろう。
それを描写する恥ずかしがり屋の私も同じように、クールで最高であるはずなのだが。
彼女が闇に目を張った瞬間、私が光を拒否した瞬間。
恥じらいには二つの性質がある。
お互いに認識していない心の闇がある。
書くということは実はそれを知っていたということ。
読むことによってわかるということは、それを本当は知っていたということ。
表に出したか裏に隠したか?
恥じらいには、どちらを選ぶのが正解だと思ったかという違いだけがあるのです。
責任の回避と責任の放棄。
引き受ける時ができるときだけ、恥じらうことをしない人。
無責任を通して、成功し続ける人。それは巨大な資本を生むことがある。
どちらが正解だったかは、本当はわからない。