世界の果ての境界線 もりた りの
桜の花びら舞い
流れ流れて
風が花びら連れて
わたし
風を追いかけ
花びら追いかけ
誘われて
風の果てまで
たどり着き
花びら一面の絨毯
世界の果て
風のない花びらの終着
風なくとも
花びら風を知っている
花びら幾重に重なり
風がしみこみ
世界の果ては音の終着
音のない世界
花びら音を知っている
世界の果ては光の終着
光のない世界
花びら光を知っている
世界の果ての境界線たどり
風のない
音のない
光のない
足をとられてころび
花びら舞い上がり
花びらにうずもれ
花びらにうかび
からだ軽くなり
頭から落ち
境界から外へと
世界の果てからはなれ
花びらと舞い
何もない世界
何でもある世界
風が吹き
音を奏で
光あふれ
どこへいく
どこにもいかない
どこにでもいく
桜の花びらとともに
どこにでもいける