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スレッドNo.3539

年輪  ベル

ちいさい頃
あるお相撲さんの額のシワに憧れた
ちいさいながらに
そのシワはお相撲さんの
日々の努力が詰まっていると感じた

汗を流した
涙が流れた
笑顔が溢れた

時は風のように過ぎてゆく

あのお相撲さんは親方となり
あの額のシワは
あの頃より深くなった

生きている人のシワは
なぜこんなにも美しいのだろう
鏡の前に立ってみる

もう僕もシワだらけで
真っ黒な顔をしている
笑っちゃうほどクシャクシャだ

うれしいことも
かなしいことも
全部シワに刻まれている

僕が僕を作る物語
シワと共に生きる

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