みずぶえ 秋さやか
あなたがケタケタ笑うたび
みずぶえの玉が
回っているような気がするの
透きとおったまあるい玉が
あなたの中のどこかにあるのかしら
そのやさしい振動に
澄んでゆくまわりの空気
澄んでゆくわたしの心
ああ今日もよく
回ってる
回ってる
ふるふると滑らかに
あかるい水と触れ合うように
ちいさな泉が
あなたの中のどこかにあるのかしら
ときどき光の揺らぐ瞳から
その水が溢れて出してしまうのは
わたしの渇いた言葉のせい
だったりもして
そのまま泉を涸れさせて
透きとおる玉を
壊してしまったらどうしようと
恐れるわたしをよそに
また勢いよく回り出した