遥か彼方 晶子
あなたを初めて抱っこして
眺めた未来は霞んで見えて
あんなとこまで行けるだろうかと
不安で潰されそうでした
当たり前に出来ると思った
おっぱいすらも上手くやれずに
間違ってばかりいると
思っていたのに
あなたはわたしに笑顔を向けて
ママ大好きと言えるほど
大きくなっていきました
あなたが私の背を越えて
一人で道を決めた時
霞んで見えた未来には
私は行かなくてもいいのだと
途中から見送っていいのだと
寂しいけれどほっとしました
きっと私が行けない未来へ
きっと私が行けないくらいの未来へ
我が子よ
遥か彼方まで
自分の足ですくっと立って
振り向かないで歩いてけ