しらむ 鯖詰缶太郎
なにも しらない と
あさが かいだんから
おりてくる
きのうの よいも
しょうすい も
しりません と
うまれる まえのような
かおを ぶらさげて
きのうを ひきずりながら
まだ おれは
なにかを うたがっているのか
おれの なかに
うつる あさだけが
しらじらしく うごめく
それいじょう
としをとらないでくれ
それいじょう
かなしくなる
ひつようは ないだろうに
なにも しらない と
あさが かいだんから
おりてくる
きのうの よいも
しょうすい も
しりません と
うまれる まえのような
かおを ぶらさげて
きのうを ひきずりながら
まだ おれは
なにかを うたがっているのか
おれの なかに
うつる あさだけが
しらじらしく うごめく
それいじょう
としをとらないでくれ
それいじょう
かなしくなる
ひつようは ないだろうに