評ですね。7月9日~11日ご投稿分
遅くなってごめんなさい。
「蓑虫」妻咲邦香さん
妻咲さん、こんばんは。
佳作一歩手前です。
すごく良い作品だと思います。
特に、2連と6連の蓑虫の部分がこの作品に深みを出しながら
同時に、読む人に息をつくときをくれるようなそんな感覚が
ありました。
一歩、の部分は、貴方と私が流れを横切るような場面が
ありました。あれ?どっちがどっち?とならないように
でてくるとよいかなと思います。
「高原の草花」西条紗夜さん
西条さん、こんばんは。
こういう気持ちって持つ人が多いのかもしれないななんて
想いながら拝見しました。
登場人物は僕意外にいるのかな。
1連目は別の人のことばで、それを否定する僕が2~4連なのかな?と
思ったのですが、いかがでしょう?
高原の草花には生命がありますから、多分そうなのだと思います。
1連目を口にした人がちらっと見えてくるといいと思います。
表現はとても素敵です。
一連目が印象的でした。
「靴」入間しゅかさん
入間さん、こんばんは。
そういえば、そうですね。靴を履くか履かないか、そうだそうだと
読み始めました。
2連目は少し再考を。
われわれが二足歩行を手に入れた時、だと
人類が歩行を始めた時っていうことになりますから、
ぼくは靴を履いていただとちょっとおかしくなりますね。
同じように、六連目もちょっとわかりにくいかな。
ココも少し考えてみてくださいね。
作品が語る内容はすっごくすてきです。
全体的にとても素敵な詩なんです。なので、二連と六連を少し
手直ししていただけたら、文句なしだと思います。
心象 ーepisode 4ー U.さん
U.さん、こんばんは。
詩ともあらすじとも見える不思議な作品は、心象だから、という
ことなのかなとおもいます。
夢ではなくて、心象、そんなことをかみしめながら拝見しました。
まるで抽象画のようなそんな作品だなとおもいます。
物語として拝見すると、最終hapterである4がとてもよかったです。
これだけで、工夫次第では十分に一つの作品になりますものね。
そういう意味でもかなり大きな作品でした。
「とりもつ哀しみ」荻座利守さん
荻座さん、こんばんは。
タイトルがすごく良いですね。タイトルだけで、もう一遍の詩です。
この作品、佳作一歩手前です。
後半、私の哀しみは、のところからはすばらしいものになっております。
すてきだな~って。
その分、前半を少しだけ控えめにしたかったかなと思いました。
コトバが悪いですが、少し壮大すぎるような気が。おとなしく書いて
後半を飛びたたせるほうがよいかもしれません。お好みではありますが。
憐れみ、慈しみ、嘆き、これらも後半で使うのでしたら、そこ一回かなと
思います。み、が多いかな。
荻座さん、でもわたし、荻座さんがいつもの静けさから、一歩踏み出した
感じがしていて、好感が持てました。
こういうのって必要で、すごく楽しみです。
「モンシロチョウを追いかけて」もりたりのさん
もりたさん、こんばんは。
モンシロチョウって本当にひらひらと飛びますよね。
ときおり2羽でくるくるとお互いを導くように飛んでいたりして
重力を感じさせない、何とも軽やかな方たちです。
こちらの作品は、2本の虫取り網が効果的に作品を導きます。
とても面白い構成だと思います。
前半4行まで、体言止めが続いていきますが、一つ減らせると
イイかなと思いました。せいの高さの、でもいいかなと思います。
その4行で一連にして、続きを2連目で網を振るまで、その後、3連と
4連、と4連仕立てにしてもいいのかなと思います。
ちょっと考えてみてくださいね。
すごく良い作品ですので大切にしてください。
「つる」朝霧綾めさん
朝霧さん、こんばんは。
つるってなんだろう、鶴?蔓?それとも、釣る??いやいや弦?
とか思いながら読み始めたわたし、いきなり一行目で
全部ひっくり返されて、大好きありがとう、と思いました(笑)
(結構本気)
しかもこの展開で、おもしろくって、ひとりでげらげら
笑っております。こういうの大好き。ありがとう。
とはいえ、もうちょっとどうにかしてみたら、
ものすごく良い作品になると思います。
っていったってここから何かいい言葉やいい考えを導けという
わけではなくて、五感を使ってみるとよいかもしれません。
蝉の声がしたっていいし、氷がグラスの中でカランと音を立てたって
いいのです。それから、今度は左手の指がつりそうになってもいい。
なにかちょっとだけ、逸らして、やすむ箇所があると
あらふしぎ、ぐんと深みが。そして、意図せぬとも何か教訓やわびさびも
感じてくれる人もでてくるでしょう。
そんなのいらない、というのでしたら、このままで。それもまたよし。
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お待たせいたしました。
予告させてください。次回の評も多分遅くなります。
気長にお待ちを。
みなさま、暑中お見舞い申し上げます。
良い夏をおすごしになってね。
気を付けたつもりですが、抜けがあったらごめんなさい。
その際はご連絡ください。