同じ時代の悲しみに 晶子
いつだって
日常という板の上では
落ちないように
皆必死です
次こそから次へと来る悲しみを
抱えていては
生きていけない
大切な人を失った悲しみも
その人を失って悲しむ人が亡くなっていけば
少しずつ少しずつ
かたちを変える
だからせめて
同じ時代の悲しみに
悲しんだっていいだろう
いつだって
日常という板の上では
落ちないように
皆必死です
次こそから次へと来る悲しみを
抱えていては
生きていけない
大切な人を失った悲しみも
その人を失って悲しむ人が亡くなっていけば
少しずつ少しずつ
かたちを変える
だからせめて
同じ時代の悲しみに
悲しんだっていいだろう