★皆さんに少しお知らせ★ 「評価保留」の意味についてご承知おき下さい。 島 秀生
評者側にしてみれば、
評価をつけるというのは、実はその部分だけで一つの悩みどころでして。
というのは、評価をつけるというのは、出来不出来の順位づけをすることになるからですが。
評者側の気持ちとして、「これは順位をつけられない」「これは順位をつけるべきでない」あるいは「今、順位をつけるべきでない」
と思う場合があるのです。
それが「評価保留」です。
「評価保留」というのは、漢字が意味するとおり、私はこの作品に評価をつけませんの意です。
順位づけ行為からの辞退であって、
評価の「最下位ランク」という意味ではありません。
(何故、文字通りの意味に取らない人がいるんだろう??? 評者側は文字通りの意味で使ってるんだが)
作品としてある程度以上の完成度にあり、作品評価の土俵上で評価をつけてよい、と思われる作品には、
評価は、まずまずつけやすいのですが、
その土俵上だけで済まない場合に「評価保留」となるケースが多いです。
①違う土俵に足がかかってる作品
・たとえば、作品性よりも個人の記念碑的要素が勝ってしまっている作品
②テーマが非常に大きく、主張には賛同なのだが、作品化が追いついていないケース
・たとえば、ロシアのウクライナ侵攻反対とか、能登半島地震の復興支援を、とか書かれると、その主張自体には無論賛成なのですが、往々にして、作品化が追いついていないケースが多く、
評者としたら、一方で賛同し、一方で待った!をするようなことになってしまうので、評者の方が相反のあいだで困って、評価保留にすることがあります。
③まだ土俵に乗っていない作品(土俵に乗っていないうちから甲乙はつけない)
・たとえば、まだ未完成度が高い作であると思われる場合や。もしくは意図するところは悪くないのだが、書き方として入る方向から変えた方がいいと思われる作品(そういう意味でまだ未完成作)
あるいは、今ここでイマイチな評価をつけてしまうより、書き方の方向を変えたら良くなるので、再生に期待したい作品であるとして、評価を保留にする評者もいます。
④評者側のギブアップ
・難解な作品であるのに、作品側で注釈等、補足説明が充分でない場合です。評者の方がこれはちゃんと読み取れませんでしたので、良いも悪いも言えませんの意で「評価保留」にすることがあります。
ちなみに、うちの評者でギブアップされるようであれば、一般読者であれば、まず95%以上、その作は読まれないと思ってもらって、間違いないです。
「評価保留」がつくのは、概ねこの4つのケースです。
「評価保留」の意味合いを知ってて下さい。
て、いうか、文字通りの意味に受け取って下さい。
「評価保留」は、評価の「最下位」ランクの意ではありません。
「評価保留」は文字通り「評価の保留」です。
*三浦さん、他にもケースがあったら補足して下さい。