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スレッドNo.3700

「し」の輪廻  理蝶


生活という熟語にふった
温度のあるルビ


真夜中に発火する
ひらめきのアンプリファイア


地図にない番地にある
夢みる人の溜まり場


無限の枝葉を抱えた
薫り立つ大木


やさしい人に下される
褒美であり罰


儚いようでいて 実は
生にまっすぐな 強かな営み


一つの詩がここに生まれ


一つの詩がここに終わる

志、詩、死
ひとはいつの時代も繰り返す
この輪廻に加わるひとの列は
遠くまぶしい先まで 脈々と続いてゆく 
僕も その途方もない列の
ほんの一粒として 並んでいる

新しい志 新しい詩 新しい死
遠い空の下 刻一刻と
湧き立ち 紡がれ 忍び寄る

このワンルームにも 刻一刻と
湧き立ち 紡がれ 忍び寄る

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