思い出は ベル
生きている限り永遠だから
少年の心は傘寿を過ぎた今でも
澄んだ水たまりに映った空のよう
あの人は今も生きているのだろうかと
思うのだが
この街にいるのかも分からないあの人を
今日も新聞のおくやみ欄に目を通す
昔と変わらない青空に
真っ白い雲が流れていきます
それはしあわせなことです
懐かしい昭和歌謡がBSでやっている
記憶の波が押し寄せて
涙の川になりました
今も元気かその歌声は
まるで過去からの手紙です
メロディーに乗って
心の中のスクラップブックを広げて
いちばん楽しかった頃を思う
時計の針は変わらずに回っているから
また今日も私は生きる