さくら
桜が舞い散る遊歩道
ひとり歩く休日の昼下がり
思い出の桜はライトアップされてた
満開の桜
人混みの中で逸れないよう
繋いだ手と手
見上げれば桜とあなた
来年の桜も一緒に見ようねと
約束したはずなのに………
何がダメだったのかな
何もかもがダメだったのかな
あの時の桜は散って
今年も桜は咲いているのに
青空の下 行き交う人混みの中
私は一人 人混みの中を歩く
寂しくない訳じゃない
辛くない訳じゃない
それでも桜は美しいと感じる心
は
少しだけ和やか
しばらく恋は要らないかななんて強がり
そんな事 思ってたら
少し先にブルーシートを広げてる
友達を見つける
女だけの花見の会
独り身達の花見の会
『ただいま』と大きめの声で
笑いながら言えた
『お帰りなさい』の笑い声が桜のように
また少し私の心を和ませた