仕事 大杉 司
朝早く起きて
トイレに行き
ご飯を食べ
最後に歯を磨く
そして時間になったら
せっせと服を着替え
家を出て鍵を閉め
駅に向かう
いつもは人が少ない駅も
朝の時間だけは多くなり
座る場所どころか立つ場所すら
制限されてしまう
「この人たちはどこに行くのか?」
「職場?それとも遊び?」
そんな些細なことを考えながら
僕は揺れる景色を眺める
目的地につくと
我先に群がるサラリーマンや
自信家のOL達が
一斉に出て来た
肩をぶつけながら歩いたり
急ぎ足で離れたり
スマホを見ながら孤立したり
色んな人がいるものだ
僕はその場から出て
真っ直ぐに職場へ向かう
ダラダラと歩かず
背筋を伸ばして歩く
一日は長いが
やる事をやれば時間は経つ
さぁ頑張ろう
きっと良いことあるさ