錆びた下弦の月夜 荒木章太郎
錆びた指で
寂れた弦を爪弾く
砂漠から吹いてきた
乾いた息を引き取って
鳴らした下弦の月よ
青い光奏でて
俺の中の怪物を
つまびらかにして
目を凝らせば
薄汚れたパンダのぬいぐるみか
黒いのは汚れではなく悪だ
愚かな影だ
抱きしめて口づけてみる
動機ばかり気にして
動悸がして青に同期する
全ての音が調和した頃
ぬいぐるみを朝で焼いた
錆びた指で
寂れた弦を爪弾く
砂漠から吹いてきた
乾いた息を引き取って
鳴らした下弦の月よ
青い光奏でて
俺の中の怪物を
つまびらかにして
目を凝らせば
薄汚れたパンダのぬいぐるみか
黒いのは汚れではなく悪だ
愚かな影だ
抱きしめて口づけてみる
動機ばかり気にして
動悸がして青に同期する
全ての音が調和した頃
ぬいぐるみを朝で焼いた