雨音
雨音がしている
どう表していいのかわからない
この音
そして この音をきいたときに沸き起こる
この 例えようもない きもち
そんなとき いつも おもう
この思いは わたしだけが感じるものなのだろうか
それとも ほかの人も
同じように抱く 感情なのだろうか
私は思う
どうも みんなも同じような気持ちを抱いているのではないか と
なぜ ときかれても そんな気がする としか言えない
そして もしそうであれば
この感情は これまでの人々が抱いた思いが
幾重にも積もり積もったものなのかもしれない
だから それは
重く 切なく 愛おしい のかもしれない
そんなことをおもいながら
いま この雨音をきいている