闇夜のカラス
暗闇になんて逃げやしねぇ
思いっきり太陽の下
青空の中を飛んでやる
早朝のゴミ置き場
残飯を漁るカラス
俺が近づこうとも
睨みをきかせて逃げやしない
おちょくるようにひょいひょいと
その場で煽るように
黒い目で見てやがる
まるで逃げることなんかしねぇ
かかってこいやとニヤけてるよう
闇夜にまぎれて逃げやしねぇよ
群れる事なんてがらじゃねえ
太陽の下 青空に黒い点
白い雲じゃねえ 黒い点さ
ただの黒い点さ
小さな点だからこそ 大きく響くように喚くのさ
俺はここにいる 自由気ままに飛んでいる
分からせる為に喚くのさ
響くように喚くのさ
早朝のゴミ置き場
残飯を漁るカラス
俺に睨みをきかせる
怯む俺の弱さに薄笑い
なぜか負けるものかと胸を張り
社会の流れに身を投げて
社会の空に染まってゆく