子供エネルギー発電パネル 紫陽花
ひと昔前まで
子供達はすっかり子供らしさを失っていた
あの頃は子供の数より大人が多く
大人は自分の子供の頃など全て忘れてしまい
社会に家庭に落ち着きや静けさだけを求めた
子供達は物心つくと禁止事項ばかり
目にするようになった
公園ではボール遊び禁止
公民館でも他のサークルの
迷惑になるので大声は禁止
廊下で走るのは禁止
水遊び禁止
高い所に登ることも禁止
子供達は自分たちより多い
大人の目を気にしながら
息をころして目を伏せて
静かに遊んだ
そんな時代が続きどれくらい
長い長い時間が過ぎただろう
禁止禁止と言われ続けた
あの子供達の中から
やっぱり科学者が生まれた
その科学者が発明したもの
それが子供エネルギー発電パネルだ
公園に公民館に運動場に
子供のいる家庭に
子供エネルギー発電パネルが設置された
それからはもうご想像通り
子供達は本当にのびのびと
大声を上げ 力いっぱい走り
しっかり笑うことができるようになった
地球の未来を救うのは いつだって子供だ