カッパ 紫陽花
お母さんに高校に通学するための
雨の日用にカッパを買ってきてと頼んだ
私のお母さんは少し変わっている
よく幽霊がやってくる
怖い怖いと言っては
お札を部屋中に貼り
ぶつぶつ何か唱えている
私には見えない何かを見ている
私のお母さんだから
私はお母さんがどうあっても好きだ
さっきお母さんはカッパを
買ってきてくれた
いや連れてきてくれた
もちろんそのカッパは
薄緑色で手足があってお皿があって
くりくりした目でこっちを見ている
こんな調子だから親子そろって
いくら人間界に溶け込もうとしても
いまだに友達ができない