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スレッドNo.4044

病床の光   秋乃 夕陽

「ありがとう」
涙を瞳に滲ませながら何度も何度も
乾いた手で私の手を握った
病室の孤独なベッドの上で
「来るとは思わなかったから
会えて本当に良かった」
ひととき虚ろな目が活気づき
感謝の言葉を述べるKさん
「元気になったら必ず教会へ伺います。
あなたに続いて洗礼を受けます」
痩せこけた頬に朱が浮かび
力強い口調で断言する
「また詩についてもいろいろ
お話ししましょう」
「ぜひそうしましょう」
二人だけの約束
「詩以外でもお友達でいましょう」
そのKさんの言葉がぐっと心に染み込んだ

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