理想郷じゃなくても ふわり座
僕はここにいる
決して望んだことばかりではない世界に
子供の頃は信じていた
努力さえすれば思い通りの人生が待っていると
幸せとは心の安定 自分の言葉 自分の行動が
正しく評価された時それを感じられるのだろう
そして不幸とは大きな幸せがやってこないことを
理由にして小さな幸せを見て見ぬふりをする
ことで訪れるのだろう
歌にしよう
この世界の理不尽さと道理を
本にしよう
とても理想とは呼べないこの世界のことを
話をしよう
人間というものは幸せと不幸の狭間で
もがいているということを
たたえよう
何があっても笑顔を絶やさずに
頑張っている人々を
もちろん僕も頑張っている
心の底から笑える程ではないけれど
この調子なら大丈夫だと思えるくらいには
結果も出ている
いつか僕は幸せだと胸を張って叫ぶ
そんなふうになりたい
なんて十数年たった今も願いは叶わず
理想と現実を行ったり来たりしている
まったく頭が痛いよ と甘い物が欲しくなる
この世界は謎に包まれている
鶏と卵の話がいい例かな
わからないことだらけで
とても理想郷とは呼べなくても
僕はこの世界で生きていく
そう この世界で生きていく