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スレッドNo.420

白楊 冬本広嗣

朝焼けにたたずむ白楊の
天を突かんばかりに梢を張る
くり抜いたばかりの青が空を染めてゆく

木々の間から一点の朱が現れ
足踏みしながら悠然と登ってくる

どこまでも続いていく並木道を
薫風が一瞬に吹き抜け
草花のせせらぎや鳥のささやきを乗せ
高く宙に放り上げる

大いなる力を受けた雲たちも
幾百里 幾千里への
躍動を始める

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