白楊 冬本広嗣
朝焼けにたたずむ白楊の
天を突かんばかりに梢を張る
くり抜いたばかりの青が空を染めてゆく
木々の間から一点の朱が現れ
足踏みしながら悠然と登ってくる
どこまでも続いていく並木道を
薫風が一瞬に吹き抜け
草花のせせらぎや鳥のささやきを乗せ
高く宙に放り上げる
大いなる力を受けた雲たちも
幾百里 幾千里への
躍動を始める
朝焼けにたたずむ白楊の
天を突かんばかりに梢を張る
くり抜いたばかりの青が空を染めてゆく
木々の間から一点の朱が現れ
足踏みしながら悠然と登ってくる
どこまでも続いていく並木道を
薫風が一瞬に吹き抜け
草花のせせらぎや鳥のささやきを乗せ
高く宙に放り上げる
大いなる力を受けた雲たちも
幾百里 幾千里への
躍動を始める