秋の花筏 上田一眞
さらさらと風は流れ
ゆらぎゆらめく
萩の花
ふと思う 風の姿はどこにある
枝の小花は
ただ 風にそよぎ
やがて
花びらを湖水へ吹き流す
額を撫でる野風が
〈うつ〉に散華した こころを紡ぐ
おお みなもを萩の花びらが散り染めて
一瞬の花筏
初秋のある日に見つけた風の舞
それは湖畔のやすらぎに違いない
さらさらと風は流れ
ゆらぎゆらめく
萩の花
ふと思う 風の姿はどこにある
枝の小花は
ただ 風にそよぎ
やがて
花びらを湖水へ吹き流す
額を撫でる野風が
〈うつ〉に散華した こころを紡ぐ
おお みなもを萩の花びらが散り染めて
一瞬の花筏
初秋のある日に見つけた風の舞
それは湖畔のやすらぎに違いない