蝉時雨 荻座利守
青々と繁る
木々の天蓋より
降りしきる
儚い命の蝉時雨
長い暗闇の生より
羽ばたき出でた蟲は
ただ今このときを
生きるため
己が生存のすべてを
自らの発する
声そのものと化し
聴くものすべての魂に
永遠の中のこの瞬間に
その存在を刻み込む
木々の天蓋より
降りしきる蝉時雨
時と命とを繋ぐ
忘れていた
永遠からの呼び声
儚さの内に宿る
大いなる流れ
完結する
久遠の円環
青々と繁る
木々の天蓋より
降りしきる
儚い命の蝉時雨
長い暗闇の生より
羽ばたき出でた蟲は
ただ今このときを
生きるため
己が生存のすべてを
自らの発する
声そのものと化し
聴くものすべての魂に
永遠の中のこの瞬間に
その存在を刻み込む
木々の天蓋より
降りしきる蝉時雨
時と命とを繋ぐ
忘れていた
永遠からの呼び声
儚さの内に宿る
大いなる流れ
完結する
久遠の円環