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スレッドNo.4258

月夜  喜太郎

心のズレで枕を濡らし
ズレを合わせようとシーツを濡らす 二人…
そんな日々の流れの中で
僅かなズレを見過ごしてきた
重ねた身体は紙一重で
月明かりの中 あなたの背中を眺めて
枕を濡らす夜が増える
これほど近くにいてくれるのに
手を伸ばしても届かない気がしてしまう
離れていた頃は とても近くにあなたを感じていたのに
今はあなたの愛し方が時々わからなくなるの
ちゃんと愛せてる?
ちゃんと愛してる?
あの頃に描いた未来は幸せのはずだったのに
でもきっと幸せなんだと思うの
ただ二人の心をピタリと合わせたくて
わずかなズレはストレスでしかなくて
不信感 不安感 ズレた部分をちぎり取り
合わせようとして傷だらけになった心
あなたは黙ったまま 散らばったカケラを拾い集めて
私の心に戻してくれた
重なり合う二人の心 ズレたままの二人の心
そしてあなたはまたシーツを濡らす夜でズレを誤魔化す
月夜の中のあなたの背中
手を伸ばしてみた 背中に触れる私の手
このままでも良いのかな…
あなたのことがまだ愛しいから

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